ステンレスのキッチンシンクは、白い汚れの水垢が目立ちやすいです。水垢は塩基性の汚れなので、酸性のクエン酸や食酢などで落とします。
水垢落としには食酢よりもキレート作用のあるクエン酸の方が効果的だそうですが、私はクエン酸を持っていなかったため、食酢だけでどれだけ水垢を落とせるのかを試してみました。
結果は、半分ほど水垢を落とせたという感覚で、水垢汚れがあまり目立たなくなったというものでした。
この記事では、ステンレスのキッチンシンクについた水垢汚れを50%程度落とす方法について解説します。
水垢とは
水垢とは、キッチンシンクなどに付着する、白色のウロコ状のザラザラした汚れのことです。
水垢の原因は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルです。従って、キッチンシンクに水道水の水滴がついたままの状態にしておくと、そこから水垢が発生しやすくなります。
水垢は塩基性の汚れなので、酸性のクエン酸や食酢などを使用して汚れを落とします。
なお、水垢と似たような白い汚れには、石鹸カス汚れもあります。石鹸カスは酸性の汚れなので、塩基性のもので落とす必要があります。つまり、ステンレスのキッチンシンクの白い汚れが酸性の食酢やクエン酸などで落ちない場合は、石鹸カス汚れかもしれませんので、塩基性の重曹やセスキ炭酸ソーダなどで落とせないかを試してみるとよいかもしれません。
ステンレスのキッチンシンクについた白い汚れ(水垢)を目立たせなくする方法
以下、私が実際に試してみた、ステンレスのキッチンシンクについた水垢を目立たせなくする方法です。
なおこの方法は食酢を使用するため、酢の匂いが一時的にきつくなります。酢の匂いはコバエを呼び寄せる可能性があるので注意が必要です。酢の匂いが気になる方は、無臭のクエン酸を使うのがオススメです。
- 水垢汚れがある箇所を水拭きした後、乾拭きする。
- キッチンペーパーに食酢(原液)※を染み込ませる。
- 水垢汚れがある箇所に2のキッチンペーパーを2枚重ねて(2つ折りでもOK)置き、その上にラップを被せて約1時間放置する。(注意:放置する時間が長すぎると、キッチンシンクが酸によって傷むことがあります。)
- キッチンペーパーとラップを取り除き、スポンジなどで水垢をこすり落とす。
- キッチンシンクについた食酢を水で完全に洗い流す。
- 雑巾などでキッチンシンクについた水を拭き取る。
※ 食酢(原液)でなくても、食酢に水を混ぜた酢水(酢と水の割合が1:1や1:2)あるいはクエン酸と水を混ぜたクエン酸水(水100mlに対して小さじ1/2の粉末状のクエン酸を溶かしたもの)でも良いみたいです。
食酢よりもクエン酸の方が、匂いもせず、水垢落としに効果があるようです。
使用した食酢
私が使用した食酢は、以下のとおりです。水垢落としに使う食酢は、なるべく原材料が少なそうなものが良いと思い選びました。
- 名称:穀物酢
- 原材料名:米(国産)、アルコール、酒かす
- 販売者:イオン株式会社
注意事項
上記の方法は、キッチンシンクの素材や傷、汚れの種類などによっては、新たな傷や汚れ、サビ、有害物質の発生の原因などにつながる可能性があります。自己責任で、まずは目立たない箇所の一部で試してみるなどしてからご活用ください。
また、酸性のものと塩素系の洗剤が混ざると人体に有毒な塩素ガスが発生します。酸性の食酢やクエン酸などを使用する際は、漂白剤やカビ取り用洗剤などの塩素系の洗剤を使用してはいけません。
ステンレスのキッチンシンクについた白い汚れ(水垢)を目立たせなくする方法を試してみた結果
私は、上記の方法を2回試してみました。
1回目は水垢汚れが特にひどかった状態だったので、食酢によって水垢が溶けたような白く濁った液体を見ることができました。
1回目から約10日後に2回目を試してみると、今度は水垢汚れがあまりひどくなかった状態だったためか、水垢が溶けたような白く濁った液体を見ることができませんでした。
しかし1回目も2回目も、上記の方法により、水垢汚れが50%程度は落ちた(目立たなくなった)気がします。
残念なのは、この方法を使う直前のキッチンシンクの状態と比較して50%程度水垢が目立たなくなるというものなので、完全に水垢汚れが除去できなかったという点です。
コメント