先月(2022年10月)、携帯電話会社の解約(MNPでの乗り換え)に伴い、送料が最も安い「郵便書簡(ミニレター)」にてSIMカードを返却しました。
この記事では、私が実際にSIMカードを返却した時の手順や梱包方法について、備忘録も兼ねて解説します。
SIMカードの返却方法を確認する
SIMカードの返却方法は、携帯電話会社によって異なります。わざわざ郵送しなくても、SIMカードを自分で破棄してよかったり、店舗に返却してよかったりする場合もあります。
SIMカード返却について不明な点があれば、SIMカード返却先の携帯電話会社などに確認してみましょう。
私が契約していた携帯電話会社では、
- SIMカードは自分で破棄してはいけない
- SIMカードは店舗で返却できない
- SIMカードの返却は郵送で行う
- 着払いは不可
などは決められていましたが、SIMカードの細かい梱包方法については決められていませんでした。そのため、自分で梱包方法を考える必要がありました。
私は返却(梱包)費用を節約するため、できるだけ家にある物を使うようにしました。郵便書簡(ミニレター)を使った理由も、送料が最安だったことに加えて、切手と封筒を持っていなかったからです。
郵便書簡は切手(料額印面)と封筒と便箋が一体化した商品で、1枚63円で郵便局にて購入できます。
< 参考 > 郵便書簡についての記事
用意する物
SIMカードの返却・梱包のために、私が用意した物は、以下のとおりです。
- 郵便書簡(ミニレター)1枚:郵便局などで購入できる
- 返却するSIMカード:解約済みのもの
- ボールペン:郵便書簡に宛先などを記入するために使用
- SIMカードの固定・補強用の台紙:厚紙・ダンボール・プチプチなど
- ポリ袋:防水用。ポリ袋は、ビニール袋やナイロン袋とも呼ばれている。
- セロハンテープ:SIMカードの台紙への固定とポリ袋の封に使用
- 糊(のり):郵便書簡を封緘する際に使用
SIMカードの固定・補強用の台紙としては、一般的には、厚紙・ダンボール・プチプチなどが使われます。私の場合は、契約時に携帯電話会社から送られてきた厚紙のケースなどが残っていたので、それを使用しました。厚紙やダンボールを台紙として使う時は、台紙を2つに折ってSIMカードを挟むような状態で、セロハンテープでSIMカードを台紙に固定するとよいと思います。
防水用のポリ袋は、以前届いた郵便物の透明な袋をハサミで切って、リサイクルしました。
私が購入した物は郵便書簡1枚だけ(63円)でした。
なお、ボールペン・セロハンテープ・糊などは、大きな郵便局であれば置いてあることがあります。ボールペンなどを持っていない方は、これらが置いてある大きな郵便局を利用するという方法もあります。
注意点
郵便書簡(ミニレター)でSIMカードを送る場合の注意点は、以下のとおりです。
- 重さと厚さ制限がある
- 紛失の可能性がある
- 配達日数
重さと厚さ制限がある
郵便書簡を1通63円で送るためには、封緘後の重さを25g以内・厚さを1cm以内にする必要があります。
SIMカードは薄くて軽いので、普通の梱包であれば問題はないと思います。しかし、あまりに丁寧・厳重に梱包しすぎると、制限を超えてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
紛失の可能性がある
郵便書簡には追跡サービスや補償は付いていませんので、紛失する可能性があります。
返却する解約済みのSIMカードにも、電話帳の情報などが残っているそうなので、紛失すると悪用される可能性があります。
心配な方は、配達状況が確認できる、荷物の追跡サービスが付いている方法で送ると良いでしょう。
なお、郵便書簡でもオプションの料金を追加で支払えば、追跡サービスや補償を付けることができるそうです。
配達日数
郵便書簡を発送してから配達先に届くまでの配達日数は、定形郵便と変わらないようです。基本的には、遠い所への配達でも、発送してから3日後ぐらいには届くようです。
しかし郵便書簡は土曜日・日曜日・祝日には配達が行われないそうですので、急ぎの場合は、料金は高くなりますが「速達」のオプションを付けるとよいかもしれません。
SIMカードの紛失などで返却が遅れそうな場合は、「SIMカードの返却期限」や「紛失などで返却不可の場合の手続き方法や罰金・手数料」などについて、携帯電話会社に確認しておくとよいかもしれません。
「郵便書簡(ミニレター)」でSIMカードを返却する手順(梱包方法)
私が郵便書簡(ミニレター)でSIMカードを返却した時の手順(梱包方法)は、以下のとおりです。
- 郵便書簡の切手(料額印面)が印刷されている面に、SIMカードの返却先の住所と宛名を記入する(縦書きでも、横書きでも良いそうです)
- 1の右隣りの、左下に郵便番号枠のある面に、差出人の住所と名前を記入する(縦書きでも、横書きでも良いそうです)
- 郵便書簡の罫線が入っている便箋部分(表面の一部と裏面)が外から見えなくなるように(便箋部分が封筒の内側に入るように)、郵便書簡を封筒状に折り畳む(私が契約していた携帯電話会社では、SIMカード返却時に記入が必要な項目が無かったため、便箋部分には何も記入しませんでした。SIMカードには電話番号などの情報が入っているので、契約者情報などの記載は必要ないようでした。)
- 郵便書簡の上下と側面にある細長い糊付け部分の三箇所を折り畳み、切り取り線を確認する
- 4の切り取り線に沿って切っても返却するSIMカードが傷つかない位置に、SIMカードをセロハンテープで台紙に貼り付ける(SIMカードの表面にあるICチップ(金属部分)にテープが付かないように、私はSIMカードの裏面にテープを貼りました。ただ、ICチップにテープを貼る人もいるようですので、あまり意味はないのかもしれません。)
- SIMカードが雨などで濡れないように、SIMカードを貼り付けた台紙(5)をポリ袋に入れて、セロハンテープで封をする
- 郵便書簡の上下と側面にある細長い三箇所の糊付け部分について、側面→下面の順番に糊付けし、糊付けしていない上部から6を郵便書簡の中に入れる(中に入れにくい場合は、6を郵便書簡で包んだ状態にしてから、糊付けするという方法もあります。糊付けする前に、どちらの方法が簡単そうか試してみると良いと思います。)
- 封緘後の重さが25g以内・厚さが1cm以内になりそうかを確認する。制限を超えそうな場合は、SIMカードの梱包方法や素材などを見直す。
- 郵便書簡上部の細長い糊付け部分を糊付けし、完全に封をする
- 郵便書簡がしっかり糊付けされているか・宛先は正しいか・不備はないかなどを確認する
- 郵便書簡を郵便局の窓口に持って行く、あるいは郵便ポストに投函して発送する(切手不要)
まとめ
以上、郵便書簡(ミニレター)でSIMカードを返却する手順(梱包方法)について解説しました。
ただ、SIMカードの返却手順や梱包方法は、携帯電話会社の取り決めによっても、個人の考え方によっても異なります。
SIMカードは頑丈なので、メモ帳などにテープで貼り付けて、封筒に入れて送るだけで十分という意見もあります。
私の携帯電話会社の場合は、SIMカードを返却しても処分されるだけなので、この簡単な方法で返却してもよかったのかもしれません。ただ、SIMカードは携帯電話会社から貸し出ししている物なので、私は念のため厚紙やポリ袋を使って補強・防水してSIMカードが破損しにくいように梱包しました。
ちなみに、SIMカードを発送してから1ヶ月以上経過しましたが、携帯電話会社からSIMカード到着などの連絡はありません。恐らく、SIMカードが到着しても携帯電話会社からしたら処分するだけなのでわざわざ連絡はしないのだと思います。
ちゃんとSIMカードが携帯電話会社に届いているのかを確認したい場合は、料金が高くなりますが、追跡サービスを利用すると良いと思います。
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