友人が実体験に基づいて、『入れ歯になった原因や感じていること』について書いてくれましたので紹介します。
※友人に利用の許諾を得ています。
なお、入れ歯の不便な点は、以下の別の記事(内部リンク)で紹介しています。
入れ歯になっても大丈夫という考えの甘さ
お年寄りを見ていると、入れ歯を入れても普通に生活しているようだったので、入れ歯は不便ではないと思っていた。入れ歯を外して、「お獅子」のようにカチカチして見せて笑わせてくれる優しいおばあちゃんもいたので、むしろ「入れ歯」を好意的に思っていた。
だから、『「入れ歯」という便利なものがあるそうなので虫歯になっても、歯が無くなっても大丈夫』、と昔は思っていた。
しかし、実際に「入れ歯」になったら、大変不便な生活になってしまった。考えの甘さがあった。
歯が抜けたきっかけや原因
甘い物が大好きで、かつ、歯磨きを怠ったため、時間をかけて歯や歯茎が悪くなっていったのだと思う。
硬い物を噛んだ
ポップコーンを食べていた時、硬い部分を噛んだようで、痛みを感じた。上の奥歯がかなりグラグラしていたので、歯医者へ行った。歯医者では、麻酔をしてから歯を抜くことになった。
その後、他の奥歯も、硬い食べ物を噛んだ時にぐらついて抜くことになった。
噛み合わせが悪い
4本目の歯が抜けた時、私は歯医者に原因を聞いた。私の予想では、原因は虫歯ではなく、歯槽膿漏などで歯茎が弱っていたためだと思っていた。しかし歯医者は、「多分、噛み合わせが悪いからですね。」と言った。
私は今まで「噛み合わせが悪い」と言われたことも、思ったこともなかったので、歯医者の意外な返事に驚いた。しかしよくよく考えて見たら、思い当たることがあった。私は上の左側の奥歯が3本抜けても入れ歯をしていなかったため、右側ばかりで噛んで食事をしていた。歯が抜けたことで噛み方がおかしくなって、噛み合わせが悪くなったということなのかもしれない。
歯が痛いのに放っておいた
歯が痛かったのに、歯医者に行くのが嫌で長い間放っておいた。すると、歯茎は腫れて、赤黒い感じになった。指で押さえるとブヨブヨしていた。くさいにおいもしていた。
とうとう我慢できなくなって歯医者へ行くと、「右側の下の奥歯を2本抜かねばならない」、とのこと。
すぐにその部分を抜いて治してもらえるのかと思いきや、上の入れ歯を作ってから治す、とのこと。我慢できなくて歯医者に行った私は、すぐに治してほしかったので理由を聞いた。
すると歯医者は、「こっちの歯(右側の歯)を抜いてしまうと、両方(右側でも左側でも)で噛めなくなってしまうでしょう。」と言った。
そう言われればそうだ。左側の奥歯は既に4本抜けてしまっている。今右側の奥歯を2本抜かれてしまったら、前歯で食べ物を噛まなければならなくなる。すぐに歯を治療してもらえると思ったのは甘かった。
結局、治療に通うのに何カ月もかかり、治療費も5~6万円以上したと思う。
初めての入れ歯で感じたこと
上の入れ歯
歯医者の言われた通り、まず左側の上の入れ歯が完成した。この入れ歯は、隣の歯と反対側の右側の歯で支える仕組みで、口の上側を金具がグイ~っと通るのでサイズも大きい。
慣れるために自分で入れ歯を入れてみようとしたが、うまくいかずフガフガしていると、「横から滑らすように入れて」とアドバイスされた。
ようやく入れ歯を入れることができたが、その気持ち悪いこと。異物をはやく取り除きたい衝動にかられた。オエーという感じ。発音もうまくできなかった。
私は、『入れ歯がなくては生きていけないよ!』と自分に言い聞かせるようにした。実際、入れ歯がないとモノを噛めない。食事をちゃんとできないではないか。
何日かしたら、次第に入れ歯に慣れてきた。入れ歯の入れ方が上手になり、扱いも慣れてきた。
下の入れ歯
下の入れ歯は、両サイドの歯に引っ掛けるタイプだった。隣横の親知らず歯が元気で存在していて良かった。
下の入れ歯は付けるのが簡単だったが、やたらに歯茎との間に食べ物が詰まる。
歯医者に「人工歯根を付けては?」と勧められたのに、断ったのが悪かったか?高額だそうだが、付け心地が大分違うそうだ。
入れ歯は都合の悪いもの
小さい頃の私に、「入れ歯はとっても都合の悪いものだよ」、と教えてくれる人がいれば良かった。人のせいにしてはいけないが、こんなことなら、もっと歯を大切にすれば良かった。
まだ入れ歯になっていない人は、虫歯や歯槽膿漏に気をつけて!入れ歯はとっても不都合です。
自分の歯が一番
自分の歯が一番だ!当たり前のことだが、上の歯と下の歯が揃っていなければ、普通に力を入れて噛めないのだ。
入れ歯は本当に補助的なもので、お金も手間もかかり、日常生活でいろいろな不都合があることを知ってほしいです。もちろん、入れ歯がなければ噛めなくて本当に困るので、とても大事な物だとも思います。
インプラントという方法もあるそうですが、高額であるなどのデメリットもあるそうです。
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