この記事では、
- 純ココアとミルクココアのメリット・デメリット
- 健康に良い純ココアの効果的な摂り方と注意点
について解説します。
純ココアとミルクココア
ココアは、主に「純ココア」と「ミルクココア」の2種類に分けられますが、どちらにも「ココアパウダー」が含まれています。
ココアパウダーとは、カカオマスから一定量のカカオバター(脂肪分)を取り除いて、粉末状にしたものです。
カカオマス・カカオバターなどについては、以下の記事で解説しています。
純ココアのメリット・デメリット
純ココアは、「ピュアココア」などとも呼ばれており、ココアパウダーだけでできています。
砂糖などが加えられていないため、ミルクココアよりもカカオの栄養が豊富で、純ココアをお湯で割って飲むのが健康に良いと言われています。
純ココアは、カカオマスからカカオバターが一部取り除かれたココアパウダーだけでできているので、カカオマスにカカオバターを加えて作られるチョコレートよりも低脂肪です。
ただし、純ココアにも約23%のカカオバターが含まれています。そのため、純ココアはチョコレートよりは低脂肪であるものの、摂り過ぎは肥満などの原因となります。
純ココアのメリット
- ミルクココアよりもカカオの栄養が豊富
- 糖質の摂り過ぎを防ぐことができる
- 蜂蜜やミルクを加えるなどして自分好みの味付けやお菓子作りができる
純ココアのデメリット
- ココアパウダー100%なので甘さがなく苦い
- お湯などに溶けにくいため、溶かすには手間がかかる
- 摂り過ぎは肥満などの原因となる
ミルクココアのメリット・デメリット
ミルクココアは、「調整ココア」や「インスタントココア」などとも呼ばれており、ココアパウダー(純ココア)に砂糖や脱脂粉乳などが加えられたものです。
砂糖などがすでに加えられているので、お湯やミルクに溶かすだけで、すぐに甘くて美味しいココアを作ることができます。
ミルクココアのメリット
- 手軽に甘くて美味しいココアを作ることができる
- 純ココアに比べてお手頃な価格で購入できる
- 種類が豊富
ミルクココアのデメリット
- 純ココアよりカカオの栄養が少ない
- すでに味付けがされているので、お菓子作りには向いていない
- 糖質などが多く含まれているので、摂り過ぎは肥満・糖尿病・虫歯などの原因となる
健康に良い純ココアの効果的な摂り方と注意点
健康に良い純ココアの効果的な摂り方
純ココアは、ミルクココアと違い砂糖や脱脂粉乳などが加えられていないので、カカオの栄養が豊富で健康に良いと言われています。
純ココアの効果的な摂り方は、以下の通りです。
- 1日合計2~3杯(1杯あたり約120mL、純ココア約5gをお湯に溶かしたもの)を
- 数回に分けて(起床時・昼・夕食前など)
- 夕食前までに飲む(人によっては寝る前でもOK)
この摂り方であれば、カロリーやカフェインなどの影響が少なく、健康効果を得られやすいと考えられています。
寝る前にココアを飲むと、睡眠の質が良くなるなどのメリットがあると言われています。ただし、人によっては逆効果になることもあります。自分に合った摂り方を選びましょう。
注意点
健康に良いと言われている純ココアを摂取する際の注意点として、主に以下の3つが挙げられます。
- 苦い
- 飲み過ぎない
- 含まれている成分に注意
苦い
お湯に溶かしただけの純ココアは、人によってはとても苦く感じます。苦いのが苦手な人が無理して飲み続けると、精神的に不健康になる可能性があります。
飲み過ぎない
純ココアに使用されるココアパウダーには、約23%のカカオバター(脂肪分)が含まれています。そのため、飲み過ぎると肥満などの原因となります。
健康に良いからと言って、飲み過ぎないように注意しましょう。
含まれている成分に注意
純ココアはカカオバターが少ない分、基本的には、高カカオチョコレートよりもポリフェノールやミネラルなどの栄養価は高くなります。しかし、人によっては悪影響を及ぼす可能性がある成分である、カフェイン・テオブロミン・ニッケル・シュウ酸なども多く含まれてしまいます。
ただ、カカオ70%以上の高カカオチョコレートは1日当たり約25g、純ココア(粉末)は1日当たり約10~15gが健康に良いと言われています。チョコレートと比較すると、ココア(粉末)の1日当たりの摂取量は少なくなります。
そのため、健康な大人が純ココアを毎日約10~15g摂取しても、健康を害する可能性は低いと考えられます。
しかし、体質や食品の組み合わせ、服用している薬などによっては、体に悪い影響を与える可能性があります。アレルギー物質などの自分にとって大きく影響を与える成分が含まれていないか・現在の体の状態や持病などに影響はないか・栄養が偏った食事内容になっていないかなどについてもきちんと調べて、健康を損なわないように注意しましょう。
また、カカオは加熱やアルカリ処理などによって栄養素が減少するとも言われています。健康目的でココアなどを摂取する場合は、目当ての成分が十分に含まれているかを確認しましょう。
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