この記事では、電力会社（小売電気事業者）を切り替える際に、特に確認しておきたい項目について記述しました。
新しい電力会社と現在の電力会社を正しく比較し、切り替え先の電力会社が自分に合わなかった場合に元の電力会社に戻すことも考えて、基本的には現在契約中の電力会社と契約を予定している新しい電力会社の両方で、以下の項目について確認しておくと良いと思います。
なお、自分で電力会社を切り替えることができない場合もあります。賃貸マンション・アパートに住んでいる人の電力会社の切り替えについては、以下の記事で解説しています。
電力会社を切り替える際に確認しておきたい項目
電力会社を切り替える際に確認しておきたい項目は、以下のとおりです。
- 契約や特典などの適用条件
- 電気料金
- 特典・キャンペーン・還元など
- 解約する時に支払う費用
- 解約する時の手続き
- 切り替える時の手続き
- 切り替えに伴う費用や工事
- 電気料金の支払方法
- 電気の使用量や請求金額などの確認方法
- 電力会社の今後の予定
- 電力会社の信頼度
- 電気の比較サイトなど
契約や特典などの適用条件
電力会社を切り替える際は、新しい電力会社の提供対象エリア（供給区域）であるかどうかやエリア毎の料金単価など、契約条件をしっかりと確認する必要があります。
また、キャッシュバックなどの特典がある場合は、細かな条件が設定されていることが多く、自分が対象かどうかをきちんと調べておかなければ損をする可能性があります。
安くてお得なプランであっても、自分は契約できない・特典の対象にならないこともあるので、電力会社の契約内容や特典などの適用条件はよく確認しておきましょう。
また、現在契約中の電力会社の他のプランや特典などについても調べておくと、もっとお得になるプランを発見できる可能性があります。
電気料金
電力会社・プランによって、電気料金の算定方法や料金の名称などが異なります。
電力会社の中には、独自の追加料金を導入している・単価の値上げをしているなどで、電気料金を高めに設定しているところもあります。
また、電気料金が非常に安くなる可能性がある一方、非常に高くなる可能性もあるハイリスク・ハイリターンのプランもあります。
電力会社を切り替えることで毎月の電気料金が現在の契約よりも高額になってしまうことがないように、電気料金の計算方法・割引や特典などの内容・自分のライフスタイルに合っているかなどについてしっかりと確認しておくことが大切です。
特典・キャンペーン・還元など
電力会社のプランによっては、様々な特典・キャンペーン・還元などが用意されていることがあります。
例えば、契約している電力会社独自のポイント・継続利用期間割引・電気とのセット割・暮らしのサポートサービスなどです。
電力会社の切り替えによって、現在契約中の電力会社で失効・消滅しては困るポイントや割引などの特典は無いか・新しい電力会社に電気料金の割引キャンペーンやキャッシュバックなどがある場合はその対象範囲・期間・条件などを、きちんと調べておきましょう。
また、現在契約している電力会社で、もっとお得なプランはないかなども確認しておくと良いかもしれません。同じ電力会社でのプラン変更であれば、現在保有している電力会社独自のポイントやサービスなどの特典を引き継ぐことができる可能性があります。
解約する時に支払う費用
電力会社のプランによっては最低利用期間や契約期間があり、期間の途中で解約する時に、高額な解約金や違約金などを支払わなければならない場合があります。
契約の切り替えによって現在契約中の電力会社とは解約することになりますが、その際、何らかの費用（契約解除料・解約手数料・解約事務手数料・解約違約金・工事費など）が発生しないか確認しておきましょう。
解約する時に支払う費用については、現在契約中の電力会社だけに限らず、次の切り替えもしやすいように、切り替え予定の新しい電力会社でも調べておきましょう。
また、契約期間や契約期間満了後の契約更新手続きなどについても確認しておくとよいかもしれません。
解約する時の手続き
電力会社を切り替える場合、現在契約している電力会社の解約手続きは、基本的には新たに契約する電力会社が代行します。そのため、現在契約中の電力会社での解約手続きや、解約連絡などは原則不要です。
ただし、電力会社によっては解約により何らかの手続きが必要になることもあるので、確認しておくと良いと思います。
なお、現在の住所のまま電力会社を切り替える場合と、引越しによる電気の使用廃止では、同じ解約でも手続き方法は異なります。引越しを予定している場合はどのような解約手続きになるかも調べておくと安心できると思います。
切り替える時の手続き
電力会社を切り替える場合、一般的には切り替え予定の新しい電力会社に申し込みをすれば、その新しく契約する電力会社が現在契約中の電力会社の解約手続きを行ってくれます。
そのため、電力会社の切り替え手続きは一般的に、新しい電力会社に申し込むだけで完了します。
電力会社を切り替える時の申し込み手続きは、インターネットのフォームに入力するだけで完結する場合もありますが、書類の記入や電話連絡などが必要になる場合もあるので、切り替え手続きが面倒ではないかを確認しておきましょう。
切り替えに伴う費用や工事
電力会社を切り替える際は一般的に、切り替えに伴う費用は発生せず、工事も不要なことが多いです。
しかし、事務手数料を請求されたり、工事や停電が必要になり工事費用がかかったりすることもあるので、事前に確認しておきましょう。
電気料金の支払方法
電力会社によって、電気料金の支払方法は異なります。
口座振替・クレジットカード払い・コンビニエンスストア払いなど、自分にとって便利な支払方法があるかを確認しておきましょう。
また、現在持っている口座で支払えるのか・支払方法によって手数料などがかからないかなどについても調べておきましょう。
電気の使用量や請求金額などの確認方法
電気の使用量や電気料金の請求金額などの確認方法についても調べておきましょう。
電力会社によって、Webサイト・電子メール・スマホのアプリ・検針票や請求書の書類など、電気の使用量や請求金額などを確認するための方法は様々です。
また、電力会社の切り替えによって、現在契約している電力会社の過去の電気使用量や請求金額などが見られなくなる可能性があります。
電力会社の切り替えによって困ることがないように確認しておきましょう。
電力会社の今後の予定
現在契約中・契約予定の電力会社の今後の予定についても確認しておきましょう。
近々電気料金を値上げ・値下げする、ポイント還元率や割引などを見直す、などの予定が電力会社の公式サイトの「お知らせ」などに書いてあるかもしれません。
電力会社を切り替えた直後に不利な条件になってしまうことがないように、確認しておきましょう。
電力会社の信頼度
もしも契約している電力会社が倒産・撤退したら、契約中の電力会社から契約廃止の通知が届き、契約者はなるべく早く他の電力会社へ切り替えなくてはいけなくなります。
つまり、信頼度の低い電力会社を選んでしまうと、新しい電力会社を探して契約をするという面倒な作業が思いがけず発生してしまう可能性が高くなります。
これを避けるため、契約前には会社概要などもチェックして、信頼できる電力会社を選ぶ必要があります。
電力会社の業績・運営母体・社会的信頼度・電力の供給実績（年数が長いほど安心できそう）・燃料費の高騰などが続いても耐えることができるのか、などの情報を参考に、倒産・撤退しにくく安心できると思える電力会社を選びましょう。
また、電力会社（小売電気事業者）は、経済産業省 資源エネルギー庁のウェブサイトで公表されている「登録小売電気事業者一覧」の中から選びましょう。
電気の比較サイトなど
電力会社を選ぶ際には、電気の比較サイトや電力会社の公式サイトなどを見て、一度シミュレーションしておくことをオススメします。
シミュレーションどおりに安くなるとは限りませんが、電力会社やプランの種類・現在開催しているキャンペーン・適用している割引などを見つけるのに役立ちます。
オススメの比較サイトは「エネチェンジ」
私のオススメの比較サイトは、電気代だけでなくガス代の見直しもできる「エネチェンジ」です。
エネチェンジでは、郵便番号や世帯人数などの簡単な情報を入力するだけで、お得な電力会社・プランをランキングで表示してくれます。
しかもメールアドレス・電話番号入力不要で電力会社を比較できるので、エネチェンジを使用したからといって、業者からメールや電話連絡が届くようになるわけではないので安心です。
エネチェンジ限定の割引やキャンペーンの開催時期などによってランキングが変わることもあるので、これだと決めた電力会社があっても、申し込む前にもう一度「エネチェンジ」をチェックしてみるとよいと思います。
■「エネチェンジ」へのリンク（外部サイト）
まとめ
今回は、電力会社を切り替える際に確認しておきたい項目を12個紹介しました。
電力会社の切り替えに失敗しないように、参考にしてみてください。
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