洗濯機の洗濯槽が汚れていると、洗濯したのに茶色や黒色の汚れ(黒カビ)が付いたり、臭ったりすることがあります。
洗濯槽を洗浄するためには一般的に洗濯槽クリーナーを使用しますが、洗濯槽クリーナーは大きく分けて「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。
この記事では、酸素系・塩素系それぞれの洗濯槽クリーナーのメリット・デメリットについて紹介します。
酸素系の洗濯槽クリーナーのメリット・デメリット
強い発泡力でカビや汚れを剥がす酸素系(非塩素系)の洗濯槽クリーナーのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
酸素系の洗濯槽クリーナーのメリット
酸素系の洗濯槽クリーナーは、塩素系の洗濯槽クリーナーと比較すると、以下のメリットがあります。
- 刺激の少ない成分が使われている
- 臭いが少ない
- 汚れを確認できる
刺激の少ない成分が使われている
酸素系洗濯槽クリーナーには刺激の少ない成分が使われているため、塩素系と比較すると、肌・衣類・環境にやさしいというメリットがあります。
ただし、商品の注意書きには一般的に『皮膚につかないように』『目に入らないように』『衣類に付着すると脱色することがある』などと記載されています。
刺激の少ない成分が使われている酸素系の洗濯槽クリーナーであっても、扱い方を間違えると肌荒れなどの原因になりますので、商品の注意事項等をよく確認してから使用する必要があります。
臭いが少ない
酸素系の洗濯槽クリーナーには、臭いが少ないというメリットがあります。
酸素系の洗濯槽クリーナーには塩素系のようなツンとした刺激臭がないので、塩素の臭いが苦手な方にオススメです。
汚れを確認できる
酸素系の洗濯槽クリーナーには、洗濯槽裏の黒カビを剥がし取るという効果があります。
そのため酸素系の洗濯槽クリーナーを使用すると、洗濯槽内の水が濁ったり、カビのかたまりが浮いたりするので、取れた汚れを目で確認することができます。
酸素系の洗濯槽クリーナーのデメリット
酸素系の洗濯槽クリーナーは、塩素系の洗濯槽クリーナーと比較すると、以下のデメリットがあります。
- 洗浄力・殺菌力が弱い
- 手間がかかる
- お湯の方が効果的
洗浄力・殺菌力が弱い
酸素系の洗濯槽クリーナーは、塩素系より洗浄力・殺菌力が弱いというデメリットがあります。
酸素系を使用しても洗濯槽の黒カビやニオイ取れない場合は、塩素系の洗濯槽クリーナーを使用すると良いかもしれません。
ただし、酸素系の方が塩素系よりも洗濯槽の汚れを落とすことができるという意見もあります。
商品にもよると思いますが、数百円程で購入した市販の酸素系と塩素系の洗濯槽クリーナーを比較した時に、個人的には酸素系の方が黒カビを落とせたのではないかと思っています。
手間がかかる
酸素系の洗濯槽クリーナーは洗濯槽裏の黒カビを剥がし取るため、掃除の途中で剥がれた黒カビを取り除く作業が必要になり、手間がかかります。
お湯の方が効果的
酸素系の洗濯槽クリーナーの場合、約40℃のぬるま湯を使用すると効果的です。
逆に言えば、温度が低い水道水をそのまま使用すると、汚れが落ちにくくなってしまいます。
お湯を使えるかどうかは使用する洗濯機・クリーナーなどにもよりますので、効果的に洗濯槽を洗浄したい場合は説明書などを確認しておきましょう。
塩素系の洗濯槽クリーナーのメリット・デメリット
洗濯機メーカーが推奨していることが多い、汚れを分解して溶かす塩素系の洗濯槽クリーナーのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
塩素系の洗濯槽クリーナーのメリット
塩素系の洗濯槽クリーナーは、酸素系の洗濯槽クリーナーと比較すると、以下のメリットがあります。
- 洗浄力・殺菌力が強い
- 掃除が簡単
- 水を使う
洗浄力・殺菌力が強い
塩素系の洗濯槽クリーナーは、酸素系洗濯槽クリーナーよりも洗浄力・殺菌力が強いというメリットがあります。
黒カビを分解し、イヤなニオイの原因となる雑菌を殺菌して消臭する効果が高いので、ひどい汚れには塩素系の洗濯槽クリーナーを使用すると良いと言われています。
掃除が簡単
塩素系クリーナーは洗濯槽の汚れやカビを分解して溶かすので、掃除の途中でゴミ(剥がれた黒カビ等)を取り除くという酸素系クリーナーで必要だった作業を省略することができるそうです。
つまり、塩素系洗濯槽クリーナーでの掃除は酸素系よりも簡単になるので、労力や時間がかからないというメリットがあります。
水を使う
塩素系の洗濯槽クリーナーは、基本的にお湯を用意する必要がなく、水道水をそのまま使用できるというメリットがあります。
お湯の方が効果的な酸素系洗濯槽クリーナーに対し、塩素系洗濯槽クリーナーではお湯でも水でも効果はほとんど変わりません。
厳密には塩素系でもお湯の方が効果は高まるそうですが、お湯を使うと有害な塩素ガスが発生しやすくなるため、塩素系洗濯槽クリーナーの場合は基本的にはお湯ではなく常温の水を使うそうです。
塩素系の洗濯槽クリーナーのデメリット
塩素系の洗濯槽クリーナーは、酸素系の洗濯槽クリーナーと比較すると、以下のデメリットがあります。
- 刺激の強い成分が含まれている
- 容器の取扱いに注意が必要
- 臭いが強い
刺激の強い成分が含まれている
塩素系洗濯槽クリーナーには刺激の強い成分が含まれています。
そのため、肌が弱い人には向いていない・体調がすぐれない時には使用を控えなければならない等のデメリットがあります。
また、使用の際は目・皮膚・衣類等に危険な塩素系クリーナーが付着することがないように、特に注意する必要があります。
容器の取扱いに注意が必要
塩素系の洗濯槽クリーナーは、容器の取扱いにも注意が必要です。
塩素系の洗濯槽クリーナーの容器には一般的に、液漏れ防止のため「横倒し厳禁」と書かれています。
容器の中には刺激の強い危険な成分が入っているので、容器を倒したり落として破損させたりしないよう、容器の持ち運びや保管の際にも気を付けなくてはいけません。
臭いが強い
塩素系洗濯槽クリーナーは、酸素系洗濯槽クリーナーよりも臭いが強いというデメリットがあります。
塩素系洗濯槽クリーナーにはツンとした刺激臭があるため、使用時には換気が必要になります。
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