蛍光灯の光色と波長については、基本的には自分の好みで選ぶことができます。
しかし、部屋の目的に合った光色と波長の蛍光灯を選ばないと、暗すぎて効率良く作業が進まないことや、明るすぎてリラックスできないこともあります。
この記事では、蛍光灯の光色(昼光色・昼白色)と波長(3波長形・一般形)についてと、「3波長形昼光色」から「一般形昼白色」の直管蛍光灯に交換した時の感想について記述しました。
光色(昼光色・昼白色)
光色とは、青っぽい光や赤っぽい光など、光そのものの色のことです。
蛍光灯の光色は、基本的には自分の好みで自由に選べますが、明るさの違いなどから向いている部屋・向いていない部屋というのがあります。
蛍光灯の光色には多くの種類がありますが、その中でも明るい部類である「昼光色」と「昼白色」について説明します。
昼光色
昼光色は、青みがかった白色で、一番明るく感じる色です。
文字など細かい部分が見えやすいですが、明るすぎて疲れやすい場合もあります。
集中力を高めたい勉強部屋・書斎・作業部屋などに向いていますが、寝室などのリラックスしたい部屋には向いていないと言われています。
蛍光灯の型番やパッケージには「D」や「昼光色」と書かれていることもありますが、それ以外のアルファベットや色の名前が書かれていることもあります。
例えば、私が先月交換した昼光色の直管蛍光灯(型番は「FL15ECW」)には、「D」や「昼光色」とは書かれておらず、代わりに「ECW」や「クール色」と書かれていました。なお、「ECW」は「EX-D」と同じ意味だそうです。「ECW」を「EX-D」という型番に置き換えて考えると、「D」が含まれているので、「昼光色」の蛍光灯であるということがわかります。
昼白色
昼白色は、太陽の明るさに最も近い自然な白色です。
物の色が自然に見えるため、外出後も服装や化粧の見え方に変化が生じにくいという特徴があります。
昼白色は、リビング・洋服選びをするための鏡のある部屋・化粧部屋・洗面所・キッチンなどの様々な場所で使われています。昼白色はどの部屋にもなじみやすいので、特に向いていない部屋というのはないそうです。
ただ、人によって好みがありますので、「昼白色」よりももっとはっきり見える方がよい場合は「昼光色」を、もっと暗い方がリラックスできるという場合は「白色」・「温白色」・「電球色」の光色の蛍光灯を試してみるとよいかもしれません。
昼白色の蛍光灯の型番やパッケージには「N」や「昼白色」と書かれていることもありますが、それ以外のアルファベットや色の名前が書かれていることもあります。
私が先月交換した、型番が「FL15N」の直管蛍光灯には、ランプ本体やパッケージに「N」や「昼白色」と書かれていました。
波長(3波長形・一般形)
蛍光灯の波長には、主に、「3波長形」と「一般形」があります。
蛍光灯の波長も光色と同様に、基本的には自分の好みで自由に選べますが、明るさの違いなどから向いている部屋・向いていない部屋というのがあります。
3波長形の蛍光灯の場合は光色の型番の前に「EX-」が付いていることがあり、一般形の場合は「EX-」という表記がないことがあります。ただし、メーカーによって表記は異なります。
例えば、「FL15 N」の型番の直管蛍光灯の場合は、「昼白色(N)」の前に「EX-」が付いていないので「一般形」です。
対して「FL15 ECW」の型番の直管蛍光灯の場合は、「ECW」は「EX-D」と同じなので、「昼光色(D)」の前に「EX-」が付いているので「3波長形」です。
3波長形は一般形に比べて、
- 明るい
- 自然な色合いを出せる
- ものが美しく見えやすい
などのメリットがあり、ショールームなどの色合いを重視する場所で使用されます。
一般形の蛍光灯のメリットは、3波長形よりも安価であるという点です。
蛍光灯の価格はお店などによって異なりますが、私が2022年12月中旬に行ったお店では、「3波長形昼白色」の方が「一般形昼白色」の直管蛍光灯よりも約2倍高価でした。波長の他に違いがあったのかもしれませんが、その隣の棚にあった「3波長形昼光色」の直管蛍光灯はさらに約100円高価だったので、明るくてはっきり見える直管蛍光灯の方が高い傾向にあるような気がしました。
「3波長形昼光色」から「一般形昼白色」の直管蛍光灯に交換した時の感想
先月、「3波長形昼光色」から「一般形昼白色」の直管蛍光灯に交換しました。
3波長形昼光色の直管蛍光灯:型番は「FL15 ECW」
→ 一般形昼白色の直管蛍光灯:型番は「FL15 N」
光色と波長を変えた理由は、以下のとおりです。
- 安価であった
- 昼白色はどの部屋でも導入しやすい
- 3波長形昼光色は最も明るい蛍光灯なので、眩しすぎるかもしれないと感じていた
実際に交換してみた感想は、交換してすぐ~数日の間は
- 交換前よりも明るくなくなった
- 交換前よりもはっきり見えにくい
- 蛍光灯の光色がやや黄色~オレンジ色よりの白色に見える
というものでした。
最も明るい3波長形昼光色に慣れていたためか、一般形昼白色に交換した直後はやや暗く見えにくくなった気がして少し心配な気持ちになりましたが、数日したら慣れました。今まで見えていたものが見えなくなったわけでもないですし、眩しさも前よりは抑えられた感じがします。光の色も黄色やオレンジ色といった暖色系ぎみに感じるため、寒い日は暖かく感じ、料理もおいしく見えます。(実際に暖かくなるわけではありません。)
「3波長形昼光色」の良い点は、明るく、物がはっきりと見えやすい点だと感じました。
「一般形昼白色」の良い点は、安価で、眩しさが抑えられる点だと感じました。
まとめ
蛍光灯の「光色」と「波長」は個人の好みや部屋の用途によって自由に選ぶことができます。
最も明るく、細かい部分もはっきりと見える蛍光灯が欲しい場合は、「三波長形」の「昼光色」を選ぶと良いでしょう。
明るすぎない方がよかったり費用を抑えたりしたい場合は、「昼白色」や「一般形」などを選ぶと良いでしょう。
なお、蛍光灯の光色・見え方・明るさにもっとこだわりたい場合は、「色温度」・「平均演色評価数」・「全光束」についても調べてみると良いと思います。これらの値は蛍光灯本体やパッケージにはあまり記載されていないと思いますので、メーカーのホームページなどで確認してみましょう。
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