この記事では、電気ケトルの
- メリット・デメリット
- 使用目的と容量
- 注意点
について解説します。
電気ケトルとは
ケトル(kettle)は、日本語で「やかん」や「湯沸かし」という意味です。つまり、電気ケトルは、電気でお湯を沸かすやかんのようなものです。
電気ケトルのメリット・デメリット
お湯を沸かす道具としては、「電気ケトル」の他にも、「やかん」や「電気ポット」などがあります。
「やかん」・「電気ポット」と比較した場合の、電気ケトルの一般的なメリット・デメリットは以下の通りです。
電気ケトルのメリット
- 電気ポットよりも短時間でお湯を沸かすことができる
- 火を使わないためガスコンロを使う「やかん」よりも安全である
- 「やかん」のようにガスコンロを塞がない
- 保温に電気を使う電気ポットよりも電気代が安い傾向にある
など
電気ケトルのデメリット
- 電気ポットのように一度に多くのお湯を沸かすことができない
- 電気ポットのようにお湯を長時間保温させることができない
- 電気ポットと比べて転倒させる可能性が高く火傷しやすい
- 「やかん」のように丸洗いができないのでお手入れが面倒
など
なお、商品や使い方などによっては上記のメリット・デメリットに当てはまらないこともあります。
電気ケトルの使用目的と容量
電気ケトルの主な使用目的としては
- 1~2杯(人)分(約120~400ml)のコーヒーやお茶を作る
- 1~2個(人)分(約300~1000ml)のカップラーメンを作る
などのためにお湯を沸かすことが考えられます。
基本的に電気ケトルは保温機能がないので、お湯は必要な分だけ一度に作ってすぐに使い切ることなります。そのため電気ケトルの容量は小さすぎても大きすぎても使いにくくなります。
電気ケトルの容量は大きい方がいざという時に役立つかもしれないと思うかもしれませんが、電気ケトルが必要以上に大きいと、設置スペースを圧迫する・重くなり操作しにくくなる・お手入れに時間がかかるなどのデメリットがでてきます。
電気ケトルを選ぶ際は、使用目的や使用人数などから適切な容量を確認しておきましょう。
電気ケトルの注意点
消費電力が大きくブレーカーが落ちることも
電気ケトルは短時間でお湯を沸かすことができますが、これは消費電力が大きいからです。商品によって消費電力の大きさには幅がありますが、一般的には消費電力が大きい電気ケトル程すぐにお湯が沸きますが、電力会社の契約内容や家電の使用状況によってはブレーカーが落ちやすくなります。
アンペア数とブレーカー
アンペア数の大きさによって料金体系が決まる電力会社と契約している場合、電気使用量が少ない一人暮らしの方の一般的な契約アンペア数は20Aか30Aです。複数の家電を同時に使用することで、この契約しているアンペア数を超えてしまうと、ブレーカーが落ちてしまいます。
アンペア数の計算方法
家電が動くのに必要なアンペア数は、次の式で計算できます。
アンペア数(A)= 家電の消費電力(W)÷ 電圧(V)
日本の一般家庭用の電圧は100V(ボルト)ですので、消費電力が1,100W(ワット)の電気ケトルのアンペア数は、11A(アンペア)となります。
1,100(W)÷ 100(V)= 11(A)
電力会社と契約しているアンペア数が20Aであれば、消費電力が1,100Wの電気ケトルを2個同時に使用するだけ(11A×2個=22A)で、ブレーカーが落ちてしまいます。
同時に使用する家電のアンペア数合計(22A)>電力会社と契約しているアンペア数(20A)
家電のアンペア数の目安
電気ケトルを2個同時に使用する例を挙げましたが、実際の家庭では冷蔵庫・エアコンなどの長時間使用する家電や、電子レンジなどの短時間使用する家電と同時に使用する可能性の方が高いと思います。
主な家電のアンペア数の目安は以下の通りです。
※家電の性能や使い方によって、アンペア数は異なります。
家電 | アンペア数(目安) |
電子レンジ | 15A |
ドライヤー | 12A |
電気ケトル | 11A |
エアコン | 6.6A |
洗濯機 | 3A |
冷蔵庫 | 2.5A |
この目安で計算すると、電力会社と契約しているアンペア数が20Aであれば、電気ケトルと電子レンジを同時に使うだけでブレーカーが落ちてしまうことになります。
電気ケトル(11A)+電子レンジ(15A)=26A>20A(契約アンペア数)
消費電力の小さい電気ケトルの場合はアンペア数も小さくなりますが、沸騰するまでに5分~10分程時間がかかってしまうかもしれません。
不便なく使える商品・環境かどうかは事前に確認しておきましょう。
安全に使うことができるか確認を
電気ケトルは、電気でお湯を沸かす「やかん」のようなものです。つまり、基本的にはお湯を沸かした状態では「やかん」と同じように、本体や蒸気に触れれば火傷をする恐れがありますし、倒すとお湯がこぼれて危険です。
しかし現在では、沸騰しても本体が熱くなりにくい「二重構造」のものや蒸気の発生を抑える「蒸気レス」、倒してもお湯がこぼれづらい「転倒お湯漏れ防止」機能などを搭載した安全性の高い電気ケトルも販売されています。
お子さんがいる家庭やうっかり本体に触れたり倒したりしてしまいそうな方は、安全に使うことができるように、電気ケトルの構造や機能などについて確認しておきましょう。
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