電気料金は毎月かかる固定費です。固定費を定期的に見直すことは、節約につながります。この記事では、契約を変更するだけで電気料金が節約できるかもしれない方法について紹介します。
アンペアの見直し
契約容量(アンペア)が適切かどうかを見直すことで、電気料金を安くすることができるかもしれません。
一般的に、アンペアの値が小さい契約の方が基本料金は安くなります。
例えば、1人暮らしの場合は、契約容量が20A(アンペア)でも大丈夫かもしれません。現在30Aの契約を20Aの契約にすることで、毎月の電気料金が200~300円程安くなる可能性があります。仮に、アンペアを下げて毎月の電気料金が200~300円安くなるとしたら、年2,400円~3,600円の節約になります。
アンペアを下げるデメリット
アンペアを下げることで、基本料金が安くなるというメリットはありますが、以下のようなデメリットもあります。アンペアを下げる際は、以下のことも考慮するとよいでしょう。
ブレーカーが落ちやすくなる可能性がある
消費電力の多い家電を同時に複数使いたい人や現在の契約でブレーカーが落ちる人はアンペアを下げない方がよいかもしれません。契約容量が不適切だと、すぐにブレーカーが落ちてしまい、不便な生活になってしまいます。
原則、立会が必要
アンペアを変更する場合は、原則、電力会社の立会が必要になります。立会の時間が取れない人は難しいかもしれません。詳しいことは電力会社に確認してみましょう。
費用が発生することもある
一般的に、アンペアの変更に費用はかかりません。ただし、設備次第では別に費用が発生することもあるようです。
賃貸物件の場合は確認が必要
賃貸物件の場合は、アンペアの変更をする際は管理会社や大家さんなどに確認が必要になるかもしれません。退去時も元のアンペアに戻す必要があるかもしれません。
他に安いプランや方法がないか契約内容などを見直す
現在契約中のプランと、他のプランを比較して、自分の使用形態にあった最安プランにすることで節約できるかもしれません。
例えば、電力会社によっては、電気をよく使う人を対象としたお得なプランが用意されているかもしれません。なお、上述のアンペアによってはプランの対象にならない場合もあるので、プランの内容についてはきちんと確認しておく必要があります。
また、携帯電話やガス会社等とセットで割引していることもありますので、会社のホームページ等で確認してみるとよいです。
他にも、支払方法によってポイントがついたり、割引があったりするので確認しておくとよいです。
他に安い電力会社がないかを調べる
現在契約している電力会社の他に、安い電力会社がないかを調べて比較することで、電気料金を節約することが可能かもしれません。
ただし、賃貸物件の場合は変更できないかもしれませんので、事前に調べておくとよいです。
体験談
以下、今回の節約方法に関する体験談です。
分電盤が寿命により壊れた
昔の話ですが、一戸建ての中古住宅(築22年程)を、30Aから20Aに立会で変えてもらいました。20Aに変わって数日後、電気がつかなくなりました。電力会社に連絡したところ、普通の電気会社に連絡するように言われました。電気会社に見てもらったところ、分電盤が壊れており、新しい分電盤にするのに2万円程かかりました。
これは、アンペアの変更によるものではなく、電気製品の寿命が原因と電気会社に説明を受けました。
アンペアの変更によるものではありませんでしたが、それを原因と仮定するなら、元を取るのに6年程かかったことになります。
引越しによるアンペアの変更
30Aの契約のアパートから20Aの契約のアパートに引っ越すと、上述のような想定外のリスクを考えなくてもよいと思い、実行してみました。
アンペアで引越し先を決めたわけではありませんが、電力会社との立会もなく、手続きは最低限に抑えられました。元々20Aなわけですから、工事などの費用も別にかからず、大家さんなどに連絡も必要なし、基本料金も安くなりましたので節約にもなっています。
デメリットを挙げるとしたら、消費電力の多い家電を使う際はブレーカーが落ちないか心配になるということです。
賃貸物件によっては、他の電力会社に変更できない
賃貸借契約書に電力会社やガス会社の名称が記されていたので、電力会社やガス会社を自分で変更してもよいかを不動産会社に契約の際確認したところ、変更できないと言われました。
電力会社やガス会社自体を自分で変えることは、節約につながる可能性があります。引越し先を決める際は、この点も考えるとよいかもしれません。
まとめ
契約による電気料金の節約方法としては、アンペアやプランなどの契約内容の見直し、契約会社の見直しが考えられます。
見直しして毎月僅かしか安くならなくても、何年も経つと差は出てきます。
何年住むか、どのような電気の使い方をするのかなどを考慮して、適切な契約をするとよいでしょう。
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